前作が想像以上に面白かったので手に取った。期待しすぎたせいか、やや期待はずれ。
前作以上に設定に無理がある。前作でもかなり厳しかった日数がさらに半分。出発するまでの経緯も無茶苦茶。前作で瀕死の重傷を追った登場人物たちも、体力的には全快といっていい状態で登場するが、半年からせいぜい1ヶ月経っていないくらいの話だったり。
2日しかないので、事件も大掛かりなものを用意できず、また数を用意することもできないので、刺客が襲ってくるのがメインテーマ。前作は知恵で困難を乗り切るのが面白かったが、今作は武力勝負で乗り切るシーンが多く、ご都合主義が目につく。前作の完成度を高めていた、時代トリビアも殆ど無いし。
その分深く考えずに読むことができるので、時間はかからない。400ページほどの本ながら、2時間弱でサラリと読むことができた。気軽な読書、というにはちょうどいい本かもしれない。
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