職場で椎川に報告をする聡子。スマホを取り出したとき、椎川は目ざとくマグロのストラップに気づく。ストラップつけない派では？と聞かれ、キョトンとする聡子。真修がくれたときのことを思い出し、真修が自分の名前を覚えていたことに少し驚く。
普段ストラップをつけていないので、妙にスマホが気になる聡子。昔からノーストラップ派だから、といいつつ、椎川と交際していた頃、もらったストラップをつけていなかったことを思い出す。
帰宅すると真修が待っていた。何事かと驚く聡子に、サッカーの練習をしてくれると言っていたので、いつだか聞きに来たと答える真修。じゃあ今からやろう、と返す聡子。ドリブルを教えるが、真修は決してうまくない。
聡子はストラップをもらったことに礼を言い、見せようとするがスマホが見つからない。探していると、仕事用のPHSに椎川から連絡。職場に落ちていた、今最寄りの駅に来ていると言う。やや引く聡子に椎川は、工場に行ったついでだと答える。
取りに行くと、椎川に昔から変わっていない、と笑われる。いつまでも椎川が知っている自分ではない、椎川が知らない自分になりたい、という感情が芽生える聡子。椎川に言葉を返し、唖然とした椎川がなにか言いかけたとき、真修に気づく。遅いから様子を見に来たと言う真修。椎川に真修との関係を言い、荷物が置きっぱなしだと取りに行く聡子。椎川は真修を見て、聡子がジャージで帰宅していた理由を理解する。
サッカー好きなのか、俺も昔聡子とフットサルをやっていたから教えてあげようか、という椎川に真修はきっぱりと「いらない」と答える。その態度に気圧される椎川。
マグロのストラップですぐにわかった、つけててよかったな、という椎川。電車の中で、以前聡子と交わした会話を思い出す。「重いのは嫌だ」と言っていた聡子に、「重いのは確かにやだなあ」となにか納得した表情。
【感想・考察】
第1話以来の、聡子起床シーンから始まる。体温を測る描写はなく、椎川の呪いから開放されたように見える。
反対に、ストラップつけないのでは、と言われただけで、椎川と交際していた頃のことを鮮明に思い出す。聡子は「呪い」という表現をしているが、それだけ大切な記憶なのだろう。椎川にとっても、ストラップを見ただけですぐにそれに思い至るほど、聡子のことをよく覚えているようだ。椎川は椎川で、聡子がストラップをつけてくれなかったことで、ずっと傷ついていたらしい。後々でも愚痴ることになる。
しかし聡子は、それを意識しつつ、早く椎川の呪いから開放されたいと思っている。そりゃまあ、意味ありげに誘われて婚約者を紹介されるとか、そんな仕打ちをされたら当然だが。
ストラップが当たったとき、真修がとても喜んでいたのに、それをくれたことを思い出すシーンで、真修が特別な気持ちで自分に接してくれたのだとなんとなく認識したのだろうか。この段階ではまだ、微笑ましいと受け止めているようだが。
椎川の揺さぶり（？）をきっぱりとはねつける真修からは、聡子との間に入ってくるなと言う強い意志を感じる。サッカーをしているからではない、聡子といるから特別な時間なのだ、と既に認識しているのだろう。
聡子はバスと電車で通勤しているはずだが、公園から駅まではすぐらしい。椎川から連絡があって「ちょっと待ってて」と言って行ける距離だし、真修も「遅いから」と様子を見に来れる。そして真修が来たのを見て、荷物が置きっぱなしだと公園まで往復するのもすぐ。実はバス通勤で、寄り道したときだけ電車を使うのか、練習している公園は駅に近いのか。しかし第1話で、真修が練習している公園はバス停の向かいという描写があるからそれもなさそう。単に作者のミスか。
第25話のネタバレ感想
第24話のネタバレ感想
第23話のネタバレ感想
第22話のネタバレ感想
第21話のネタバレ感想
第20話のネタバレ感想
第19話のネタバレ感想
第18話のネタバレ感想
第17話のネタバレ感想
第16話のネタバレ感想
第15話のネタバレ感想
第14話のネタバレ感想
第13話のネタバレ感想
第12話のネタバレ感想
第11話のネタバレ感想
第10話のネタバレ感想
第9話のネタバレ感想
第8話のネタバレ感想
第7話のネタバレ感想
第6話のネタバレ感想
第5話のネタバレ感想
第4話のネタバレ感想
第3話のネタバレ感想
第2話のネタバレ感想
第1話のネタバレ感想
第5話が収録されている2巻はこちら。
19話から月刊アクション（双葉社）から週刊ヤングマガジン（講談社）に月イチ連載で移籍した関係で、4巻までは双葉社と講談社の両方から出ているが、カバーデザインも収録内容もすべて同じだそうで。
| 双葉社 | 講談社 | kindle |
0 件のコメント:
コメントを投稿