現在21話まで発表、22話は8/27の予定。待ち遠しくて仕方ない。でも、連載から追っていた人は、衝撃の18話から半年待たされていたんだなあ。
【ストーリー】
真修の同級生、菜緒。
登校時、サッカーの試合後真修に渡しそびれたプリントを渡そうとするが見失ってしまう。どこにいるかと探し、うさぎ小屋にいるのを発見。真修はうさぎ当番の仕事をしていた。
昨日真修と一緒にいた女性は姉かと聞くと、姉ではないが優しい人だと答える真修。
本来二人でやるはずなのに、パートナーは忙しいと言って来ていない。きっとサボりだと思う菜緒に真修は「本当に忙しいのかもしれないし、うさぎ当番の仕事好きだからいいよ」と自然に答える。
真修がうさぎに名前をつけているのを聞き、普通は見分けがつかないよ、という菜緒。自分で言いつつ、「普通」という言葉に違和感を感じる。
菜緒が掃除を手伝おうとすることに「優しいね」と声をかけると、「普通だよ、人に親切にするの当たり前だもん」と返す菜緒。今度は真修が違和感を覚える。
教室では、同級生のりおんが新しい服を披露するが、前後ろ逆に着てしまっていることに気づく。それを他の子に話すとき、無神経に真修の机にランドセルを下ろすりおん。菜緒は注意しかけるがうまく言葉に出来ない。
普通、という言葉に違和感を覚え続ける菜緒。真修に見えているうさぎの違いが自分にはわからないことから、見えていないものは存在しないのと同じではないかと思い悩む。次第に気分が悪くなってきて、嘔吐してしまう。
親しく話をしていた友達が誰ひとり動かない中、真修だけが寄ってきて片付けを始める。これが真修の普通なのか、と思う。
一方聡子は職場を離れるとき、またも椎川に粉をかけられる。この頃やけにそわそわしているが、彼氏でも出来たのか、と聞かれ、とっさに頭に真修が浮かぶ。「ああ!」と意味ありげに答える聡子。
椎川の心を乱してやった、とほくそ笑むが、思い浮かんだのが小学生とはどういうことだ、とやや凹む。
【感想・考察】
菜緒が本格的に登場。このあと真修に好意を寄せる描写も出てくるし、もし真修と聡子が恋愛関係になるのであれば対立軸としての存在なのだろうが、それほど存在感は強くない。
俺がこの作品を、恋愛ものだと受け止めていないからだろうか。菜緒が真修にどれだけ感情を寄せようとも、少なくとも真修の意識にはあまり関係ない気がする。聡子は違うだろうが。
菜緒視点で描かれている話だが、それ以上に真修の環境が読み取れる。菜緒がうさぎ当番を手伝ってくれたことを「普通」というのに違和感を覚えたのは、「人に優しくされること」そのものが普通ではない、真修の日常を表しているのではないだろうか。
しかし真修は、自らが優しくあることに一切の躊躇がない。特別な感情も打算もなく、当然のこととしている。この段階ではまだ読み取れないが、これも家庭環境に起因するものではないかと思う。
真修の表情からは、この時点では聡子のことを優しいお姉さんとして、慕うと言うか懐くと言うか、そういう感情で捉えているように見える。いい人だから好き、という程度か。仲のいい友人に対する男女問わず好き、と同レベルだと思う。
聡子も、18も年下の男の子を「彼氏」と直接ではないにせよ言ってしまえることで、逆に特別な感情を持っていないことがわかる。
この段階できちんと父親に話しが通っていれば、二人は健全な関係を続けることが出来たのだろうなあ、と思う。
第25話のネタバレ感想
第24話のネタバレ感想
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第2話のネタバレ感想
第1話のネタバレ感想
第3話が収録されている1巻はこちら。
19話から月刊アクション(双葉社)から週刊ヤングマガジン(講談社)に月イチ連載で移籍した関係で、4巻までは双葉社と講談社の両方から出ているが、カバーデザインも収録内容もすべて同じだそうで。
双葉社 | 講談社 | kindle |
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