2009年5月8日金曜日

099 / 143 最強の戦闘機パイロット

10点満点で、8点。

読書時間(普通に読んだ)・・・2時間程度

米軍との模擬空中戦で、F-104でF-15を撃墜した伝説のパイロット、故ロック岩崎氏の名著。ちなみにこれがどれくらい凄いかというと、本当のところはわからないが、多分乗用車でGTカーレースに優勝してしまうようなもんだろう。

航空自衛隊の厳しい訓練、ドッグファイトの過酷な現状、そして日常勤務など、俺みたいな一般人が「戦闘機パイロット」という単語から想像するあこがれ、そして知りたいことのほぼすべてに答えてくれる。文章も軽妙で読みやすく、それでいて内容は濃い。

F-15を撃墜するなんてロック岩崎氏くらいのものかと思っていたら、本書によると他にも同様の成績を上げたパイロットはいるらしい。噂話で聞いた、「トップガンも航空自衛隊には勝てないらしい」とか、「米空軍は空自との空戦を嫌がる、なぜならパイロットが自信を喪ってしまうから」といった話も、あながち冗談ではないのかもしれない。

これだけの技能を持ったパイロットが、実は飛行機酔いに悩まされていたというエピソードなど、意外な面もたくさんあり、多分軍事に興味がない人でも楽しめる本だと思う。



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