読書時間・・・2時間程度
もはや速習でも何でもないな。俺にはフォトリーディングの方が向いているようだ。
積ん読解消キャンペーン。
さて、評価の難しい本。1993年5月の出版だから、まだ自民党にいた時代。この本の主張からは、政権与党としての定見がはっきり示されており、内容は個人的にはかなり評価できる。かなりというよりも、一部を除きほぼ全面的に賛同するといってよい。
俺がこの本を購入したのは、自由党時代だと思う。当時は自民党支持ながらも小沢一郎シンパで、ブックオフで見かけたら105円だったのですぐ手に取った。その後読もう読もうと思いながら読まず、ようやく読んだ。
小沢シンパだったので、民主党の党首になったことについてもかなり期待していたのだが・・・
この本で主張していることは、その後も大きくぶれてはいない。問題は、党首がこれだけしっかり考えているのに、何で党をまとめることができないのか、と。国連至上主義の思想は賛同できないが、国防論、外交論、内政論、そして国会論。どれもこれも至極まっとうなことを言っているのに、何で民主党はあんな電波を垂れ流しているんだろう。
一番残念なのは、国会運営にかかる主義。この本では「全会一致の必要はない、民主主義は多数決だ」と主張し、野党の審議引き延ばし戦術やそれに振り回される政府を批判している。しかし現在の民主党がどうかというと・・・小沢一郎が党首になったとき、これで本当の二大政党時代が来るかもしれないと期待したが、現状では前原体制の方が遙かにましだったとしか思えない。さすがに壊し屋というべきか。
しかしこの本、まさかゴーストライターが書いたんじゃないだろうな。それだけ、現在の小沢民主党とは路線が違う。元々民主党は意見統一のされていない寄せ集めだが、党首の主張についていける党なら、かなりましになるはず。いやもしかして、小沢一郎自体が民主党化してしまったのか?
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