10点満点で、7点。
活性化(普通に読んだ)・・・2時間程度
プロ野球の世界で、あるいは入団時に、あるいは怪我で、あるいはチャンスを与えられずに選手生活断念が頭をよぎった男たちの物語。ある者ははい上がり、ある者は諦めずにチャンスをうかがい、そしてある者は球団から引退セレモニーを与えられずに姿を消した。
華やかな世界から転落したもの、華やかな世界を知らずに姿を消したもの、いずれも我々がイメージするプロ野球選手像とは違い、地面をはい回る泥臭さを感じる。こういう男たちがいるからこそ、一部のスターが輝き、また高額の年俸を得るのだろう。
読む限り全員に共通しているのは、とにかく野球が好きだということ。やはり最後はカネではないのだな、ということ。これは、挫折を経験した選手たちを取り上げている本書の性格に依るものかもしれないが、「カネなんていらない、野球がしたい」という情熱は、どの選手からも感じ取れる。
プロ野球を観る楽しみが、また一つ増えた。
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