2009年5月22日金曜日

111 / 155 警察の闇 愛知県警の罪

10点満点で、6点。

活性化(普通に読んだ)・・・1時間半程度

「キツネ目の男」宮崎学氏の著書。どれだけアンダーグラウンドな情報が出ているのか・・・と期待しながら読んだが、意外に面白くなかった。

警察不祥事は、一般に比べ報道されやすい(はず)ので、割と頻繁に目にすることがある。その件数だけで一概に「だから警察はダメだ」とは言えないだろう。どこの組織でも、ある程度の比率で法を犯す人間は出てくるし、たとえばその辺の会社員が万引きしても新聞に載ることはまずない。それが、警察だと新聞ネタになりやすいと言うだけだろう。

問題は、自衛隊を除けば最強の武装組織である警察が、その武力とともに持っている権力を振りかざし、利権その他にまみれていること。そして、事実上それを取り締まる組織がないこと。各地警察の裏金作りを例に、警察の腐敗ぶりと自浄作用のなさが描かれている。

タイトルにあるとおり愛知県警の話題が多いが、それだけにとどまらず、官僚組織にも言及している。これらの情報、今はネットでいくらでも知ることができるが、確かに著者の言うとおり、マスメディアに登場することはほとんどない。「警察とメディアの癒着」が少なからずあることの傍証なのだろう。

実は身内に警察OBがいるのだが・・・ちょっと見せられないかな。



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