10点満点で、7点。
図書館で借りて読んだ。
俺は基本的に無宗教だからよく知らないが、創世記を題材にしているから、たぶん旧約聖書についての本だろう。
内容は、聖書の一節ごとに、その意味と他編との関連、そして科学的見地から見た検証を加えている。宗教的な精神を肯定するでも否定するでもなく、淡々とアシモフ一流の文章で綴っている。
科学的な分析は多岐にわたり、化学、生化学、物理学、地学、言語学、歴史など、さすがアシモフとうなるほかない。その上聖書の他編や他宗教との関連にも言及しており、本当に個人の著作なのかという気がしてくる。どえらい作家だな。
知的好奇心を満たすには非常によい。ただし、特に日本人にとっては、それ以上のものではない感があるので、読者は選ぶかも知れない。
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