2008年10月22日水曜日

033 磁力と重力の発見<1> 古代・中世

難解につき採点不能。

古代文明の時代からニュートンまで、磁力と重力にスポットを当てて、物理学の発展をつぶさに追った本。全3冊で、古代ギリシアから話は始まる。

物理というよりも歴史の本といった方がいい気がする。近代科学が成立する前の時代なので、理論とそれを裏付ける実験、という体系の構築ではなく、あえていうならば思いつきで理論を作り上げられた時代を語っている。

膨大な資料を元に著された本で、その道の人が読めば、かなりの価値が見いだせる本だろう。しかし、俺の知識/学力では、この本の真の価値は見いだせなかった。科学が迷信の域を出なかった時代に、進化しているわけでもない理論の変遷をつぶさに追われても、退屈な感が否めない。おそらく、俺が読んで面白いと感じるのは、締めくくりの第3巻なのだろう。

丁寧に追った本だから仕方ないが、冗長に、あまりに冗長すぎる内容に思えた。アシモフなら10ページくらいでまとめている内容だろう。この本のページ数を費やしたことに価値があるのだろうけれど。



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