10点満点で、5点。微妙な読後感。
プロ棋士の米長氏と、ノムさんの対談。対談というには、一つずつの発言が長く、インタビューをまとめた本かもしれない。
それぞれの勝負論が語ってあって、なかなか面白い。お互いの考え方が食い違っているところなどもあり、それぞれがその根拠を語っているところなど、どちらにも理があって興味深く読めた。
しかしそこまでで、対談という形式のせいか、一つずつの話題が掘り下げられることなく、表面的なものに終わっている感がある。これは、俺自身がプロ棋士というものをよく知らないせいだろうが、ノムさんのパートは面白いが、米長氏の部分は読み飛ばしてしまいかねない内容だった。
勝負師として、両氏を知っている人が読めば、それなりに楽しめる本だろう。俺には少し向かなかった。
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