10点満点で、9点。
図書館で借りて読んだ。まぁ、そうでもしないと読めない本だろうが。
アシモフ著、矢野健太郎訳という豪華な組み合わせ。しかし題材のせいか、原文のせいか、訳のせいか、平易な言葉を使いすぎているせいでかえって冗長になり、読みにくい。
数そのものについて自然数、0、負の数、分数、小数、無理数、虚数、無限と触れている(超越数についての記載はない)
数の概念を拡張するための説明として、うまく四則演算からべき乗、乗根、そして指数計算と対数について、話が無理なく展開していく。このあたりはさすがアシモフとしか言いようがない。
残念ながら俺の知的レベルが低いため、対数のあたりで読むのが苦痛になってはきた。しかし十分面白いし、開平算のやり方などは興味深く読めた。ただの四則演算にしても、その原理から解説してあるので、小学校の教師などが読むのに適しているのではないだろうか。むしろ、ここまで深く理解している教師がどれだけいるのか、不安にはなるが。
学生の頃この本を読んでおけば、数学の成績も不可から可くらいにはなったかも知れない。
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