2008年10月28日火曜日

035 97敗、黒字。楽天イーグルスの一年

10点満点で、7点。

何十年ぶりかの新規参入球団として話題になった、東北楽天ゴールデンイーグルス。
その一年を、球団経営という視点から振り返った本。

個人的には、楽天は「ライブドアが耕した土地を後からさらっていった」という印象が強いので、好きではない。選手や監督に好悪はないが(一場は嫌いだが)、楽天という組織そのものが嫌い。だから、否定的な感情を持ちながら読んだのだが、考え直した。

楽天の球団経営といえば、確か初シーズン開幕前、NHKでチーム作りについて取り上げた特番を見た覚えがある。確か、選手の年俸として支払える金額を上げて、この選手ならいくら、この選手を取る金が有ればこの選手とこの選手が取れる、と、かなりシビアな話をしていた。その番組を見たときは、これは「ビジネス」であって、「スポーツビジネス」ではないな、と感じていた。話題の主眼はあくまで経営としてペイするか否かであり、プロスポーツとして夢を売るスタンスが感じられなかった。

しかし、この本を読んでみたら、きれい事と現実の金銭問題と、両立させるための努力をいかに払ってきたのか、少し思い直した。赤字垂れ流し当たり前の球団経営とどれだけ違うのか、その考え方と動き方を追っていて、コレは新しい風かもしれない、と感じた。

それでも楽天というチームは嫌いだが、球団としては頑張って欲しい。そう思い直すことができた。



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