10点満点で、4点。
どこぞのスポーツライターとか、野球好きの芸能人が余技で書いた程度の本ならいい。しかし、新聞社の運動部記者が書いたにしてはあまりに表面的で、しかも日経の記者が書いたにしてはあまりに経済を知らなすぎる、そんな印象を受けた。
全編を通して流れているテーマは、盲目的といってもいいメジャー至上主義。その意味では論旨がぶれていないだけましかも知れない。しかし、メジャーと比べるにしても、日米の野球文化を比べるのではなく、「メジャーはこうやっているのに日本は・・・」と否定的な視点しか持っていない。
ここ数年で野球に興味を持ち、日本人が活躍するからメジャーを見る、半可通が通ぶって書いた、そんな気がして仕方ない。表面上のテーマは日本プロ野球の悪いことを指摘すると言うことだから、それはそれで一つのスタンスだろうが、「メジャーはこうなのに」しか論拠がないのは貧困すぎる。
あげく、改善策の提案については、頷けるものもあるが噴飯ものの話も少なくない。曲がりなりにも日経の記者が書いているのだから、せめて経済的な側面くらい、きちんと数字を上げて主張して欲しいものだ。「これくらいなら大丈夫」とか「きっとこうなるに違いない」とか、主観だけで主張している項目の多いこと。
繰り返すが、日経の記者が書いてこの出来。日経の記事そのもののレベルを疑いたくなった。
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